僕たちの写ルンです成長期 in東京ディズニーシー
「私、写ルンですって触ったことないんだよね。」
おいおいマジか。
修学旅行とかで使わなかったのか尋ねたところ、その頃はすでにデジカメだったらしい。
彼女と付き合ってかれこれ2年。
食の好みとか、僕の友人にも人見知りせず接してくれるところとか、彼女のいろんなところのおかげで続いているが、何よりも「お互いにカメラが趣味」というところは大きい(と勝手に思っている)。
そんな彼女だが写ルンですで撮影したことがない。
95年生まれにもなるとついに写ルンですを触らずに育つのかと思うと、がっかりというか驚きというかなんとも言えない気持ちになる。
11月某日、彼女とディズニーシーへ行った。
元夢の国スタッフだった彼女が、アルバイト時代にもらったチケットを取っておいてくれたのだ。
せっかくのディズニーなので思い出を残す過程でさえも楽しくしたいと思い、彼女に1台の写ルンですを持たせた。
そのカメラは、F値もシャッタースピードもいじれない。
撮り方がわからないながら撮影していたので、その試行錯誤っぷりから写ルンですの注意点を学んでもらえれば幸い。
この日のシーは8時開演。
僕がどうしても乗りたいアトラクションがあって、ファストパスを取るために開演して間も無い時間にインパーク。
早起きが苦手な僕のせいで朝はいつもギリギリ。
当然、朝ごはんを食べる時間などあるはずもない。
ファストパスを取ってから、ゆっくりと朝ごはん。
少し肌寒い海風と、暖かな日差しが混ざり合う。
外で食べるにはちょうどいい陽気。
二十歳を超えてから、ディズニーシーばかりに行くようになった。
理由はひとつ。
そう、”飲酒”だ。
太陽が上がりきらないうちから飲むビールは、背徳感があってとても美味い。
体を冷やして良くないような気もする。
でも良くないとわかっていることほど面白い。
写ルンですは明るいところでないと写らない。
ある程度日が差しているショップであっても、店内だとこんな状態。
首から提げてるこのアイテムはピカピカ光る。
夜が早く訪れる冬の季節に、カラフルな明かりを灯してくれる優れもの。
暗いところでフラッシュをつけるとこうなる。
こんな顔をしているが、肌寒い時に飲んだホットワインは美味しかった。
クリスマスの限定メニューを食べる。
夢の国価格だから、値は張るけど意外とちゃんと美味しい。
これはゆずのホットワイン。
写ルンですはあまり近づけるとピントが合わない。
最短撮影距離は1メートル必要だ。
ここまでの写真も、よく見るとほとんどの写真でピントが合っていないことがわかる。
このぐらいの距離でもまだまだ。
向かって左の柱にしっかりピントが合ってる。
いわゆる「あ〜ん」的な写真を撮るのには向いてないのだろう。
それにしてもこの男、表情がユルユルである。
精一杯キメこんで撮影したのがこれ。
被写体力の低さはひとまず置いておくとして、実はここまでの写真すべてに共通していることがあるのはお気づきだろうか。
正解は「頭の一部が切れている」ことだ。
写ルンですはファインダーの数センチ下にレンズが付いているが、そこに機能的連携は何もない。
つまり「ファインダーから見える景色」と「実際に撮れた景色」の間に少しズレが生じる。
そのため、撮影した時にはちょうど良いつもりでも、現像してみると下にズレてしまうことがよくある。
これに気をつけないと、ここまでの写真のように被写体が見切れてしまうので気をつけてほしい。
「明るさ」「最短撮影距離」「ファインダーのズレ」
これさえ気をつければ、写ルンですはちゃんと味のある写真を残してくれる。
見切れていても、それはそれで面白いけどね。
成功すれば楽しめて、失敗でさえ愛おしい。
それが写ルンですの良いところ。
ぜひ一度、写ルンですをあなたの旅と共に。
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