2018年12月31日、平成最後の大晦日。

Twitterの一部界隈でオンラインイベントが催された。

 

【参加者ゆる募】
12/31の午前6時開始で「#同時多発早朝フォトさんぽ」しませんか！
場所:自分のいる所
参加資格:写真が撮れるものを持っていること(スマホ可)
被写体：なんでも
撮り歩くもよし、布団の中から見える景色を撮るもよし！#同時多発早朝フォトさんぽ とタグ付けし、ツイートしましょう！

— クロギタロウ(書漂家) (@taroimo0629) 2018年12月27日

 

楽しそうだったので、彼女に相談。

2つ返事でOKをもらう。

 

とはいえ、早起きすると体調が悪くなるくらい、朝が弱い僕たち。

6時になんて起きられるはずもなく、家を出たのは朝8時。

 

それじゃあ、いこうか。

 

朝日差す橋の上。

とにかく寒いので、顔はあまり出したくない。

朝日が水面に反射しても、写ルンですならちょうどいい。

冬の時期には、あったかいミルクティーが手放せない。

手放せない。

 

 

向かった先は葛西臨海公園。

水平線にもたれかかる。

飛行機が、白と青の境界を飛ぶ。

芝生の上で、陽を浴びる。

ぽてぽて歩く。

すっかり昼近くになるまで過ごしてしまった。

空が高い。

「僕こんなの撮ったっけ？」

「あなたのトイレ待ってるとき。」

砂浜は黒茶で、海は銀色で、空は透けた青。

でも真ん中に彼女がいれば、それだけで十分。

 

 

「ここをさ、こう切り取りたいんだよね。」

そうつぶやいた彼女に、写ルンですを手渡す。

めちゃくちゃいい写真じゃないか。

こっちは僕が撮ったやつ。

目に見えるセンスの差がくやしい。

 

 

写ルンです1台で笑いあえる12月31日。

これからも楽しい毎日がきっと過ごせる。